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そもそも相続とはなにか?
2023.09.03
そもそも相続とは何かを具体的に理解する必要が
ありますが、意外と漠然としているものです。
相続の基礎となる用語も含めて、相続とは何ぞや
を解説します。
■相続の定義とは
相続とは、個人が死亡した場合に、その者の有し
ていた財産上の権利義務を、その者の配偶者や子
などの一定の身分関係にある者に承継させる制度
のことです。
亡くなった人=被相続人といい
財産を受け継ぐ人=相続人といいます。
相続人は、被相続人の一身に専属した事以外、
一切の権利や義務を承継します。
権利とはプラスの財産のことをいい
義務とはマイナスの財産(借金)です。
つまり、相続とは単純にプラスの資産承継だけで
ではなく、借金や連帯保証債務も含めた全ての
財産を包括して承継することが相続です。
一身専属権とは、他人に移転できないもので、
例えば、身元保証人の義務や税理士資格など
をさします。
■死亡には2種類ある
① 本当になくなる死亡と
② 失踪宣告による亡くなったとみなす。
■過去の経緯歴史
旧民法では、人の死亡以外で相続が発生する
「隠居」という制度がありました。
まだ亡くなったわけではないけど、自分は隠居し
て財産は長男に引き継ぐというものです。
昔(明治31年)は 『戸主権』家を継ぐ という
制度があり、戦前は家督相続で、長男が一切の
資産を承継することになっていました。
その際、兄弟達には、お金や土地を渡して分家させ
るという流れでした。
そして、配偶者には相続権がなかったのです。
戦後(昭和23年)民法改正され、相続権が最も
保護されるのが配偶者に変わり、子供達は男女
関係なく平等という法定相続割合という基準が設け
られることになったのです。
執筆者:ちばPMA相続サポートセンター 佐藤 浩之
相続で多く勘違いしているは、被相続人が借金した
債務は、相続人には関係ないと思っている方が意外
にも多いということです。
そして、相続前後に分かりづらいのが、連帯保証
債務です。
相続してから10年以上経ってから、保証してあげた
人が破産して、債権者から財産を引き継いだ相続人
に請求が来た!なんて事も実務では起こってます。
借金を引き継がない限定承認や相続放棄なども視野
に入れ、専門家に相談しましょう。 2023.09.03
※上記、掲載内容は投稿時点でのものです。
情報改定や法令改定等により、掲載情報が変っている
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