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なぜ相続対策が必要なのか?
2019.01.09
相続対策をするためには、具体的にどんな事柄
に対して対策が必要なのか?
その大枠は3つに分かれます。
資産の多い・少ないや種類、相続人数によっても
個々の家庭に対する相続対策の方向性は変わってきます。
<3つの相続対策とは>
相続対策と聞くと、節税の手法を思い浮かべる人
も多いと思いますが、じつは相続対策をして行く
うえで、なんと節税は重要度が最下位です!
では、3つの対策の概要について見てみましょう!
① 分割対策
まず先に最も重要度が高い、財産を上手く分け
られるか?という問題です。
現金なら1円単位で簡単に分けられますが、不動
産はどうでしょう?
家を3等分?
なんで訳にはいきませんね。
自分の亡きあと子供達が争うことなく公平に分け
るにはどうしたらいいの?
に対して具体的な対策を講じていくわけです。
② 納税資金対策
相続税は、相続発生(被相続人の死亡)から
10ヶ月以内に現金一括納付が原則です。
現実的にイメージしてみて下さい。
悲しみと共に、葬儀や初七日、四十九日、初盆な
どの法要が続き、半年くらいあっという間に過
ぎてしまいます。
その時点で現金を多く保有していればいいので
すが、資産の割合が現金2割・8割不動産なんて
いう資産状況の方はどうしますか?
家族が住む自宅不動産を売却?
などの問題が生じる為、事前に対策を練っておく
必要があるわけです。
③ 節税対策
最後に、いかに無駄な税金を払わないように節
税していくかという対策です。
なぜ重要度が最後?
と感じる方も多いと思いますが、いくら税金が安
くなったとしても、分割対策を疎かにするあまり、
誰がどの財産を相続するのかで各相続人間で
争いが生じ、裁判にまで発展してるケースも毎年
増加しております。
結果、家族がバラバラになってしまっては元も子も
ありませんよね。
上記3種類の対策をするうえで前提となるのが、
まずは相続財産の全体を把握し、その財産を相
続税法上のルールに適合する評価をする必要が
あります。
次回のコラムでは、対策するうえでの準備につい
てふれてみたいと思います。
執筆者:ちばPMA相続サポートセンター 佐藤 浩之
※上記、掲載内容は投稿時点でのものです。
情報改定や法令改定等により、掲載情報が変っている
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